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お寺など枯山水式の庭で必ずといっていい程目にすることができる敷き砂。
和風庭園を造る上では欠かせないアイテムですが、石種や敷き方等分からない事も多いのではないでしょうか。
ここでは、敷き砂を敷く際に知っておきたい基礎事項を紹介していきます。
もともとは、山の斜面などの水はけが悪く広さも限られた場所に庭を造る際に、土だとぬかるんでしまうということで砂が使われたのが始まりでした。
そして室町時代ごろから、禅の世界を表現する造景として白砂を敷き詰めた庭が発展していきました。これが枯山水式庭園です。
現代では起源と同じく水はけが悪い土地、雨が多い地域で庭を楽しみたいという方に敷き砂はおすすめです。また景観も侘び寂びの雰囲気がよく現れ、美しく清潔感もあるので、個人宅の和風庭園などで人気を集めています。
一度敷いてしまえば手入れもあまり必要なく、工事費もそれほどかからないため比較的安価で作成する事ができます。
敷き砂は石の種類、特に石の色合いによって大きく印象が変わってきます。主なものを以下で紹介しますので、参考にしてみてください。
白っぽい御影石を割って造った玉砂利です。もともと京都にある白川の上流で採れた白砂の事を指していましたが、現在では条例により採る事ができなくなっています。
明るく清潔感がある白色が特徴の上品な石で、龍安寺など京都のお寺の石庭でよく使われている最もポピュラーな敷き砂といえます。
出典:http://tsukubalunch.livedoor.biz/
茨城県にある桜川で採れた、大きさ5mm程度の砂利です。
花崗岩が風化してできた褪せた褐色が特徴で、和風庭園だけでなく洋風やモダンな雰囲気にも合わせる事ができる、多用途な砂です。
出典:http://tsukubalunch.livedoor.biz/
神奈川県大磯海岸で採れる砂利です。水槽に敷く砂としてよく使われているもので、黒っぽい素朴な色合いが特徴です。大きめの粒のものは丸みを帯びており、雨などに濡れると美しいつやが出ます。
枯山水風の敷き砂はもちろん、大きめの大磯砂利は雨だれの場所によく使われています。
三重県朝明川の流域で採れる、花崗岩質の細かい砂です。
白っぽい色に褐色のさびが入った上品な石質で、洋風庭園などにも使えます。歩きやすく、庭全体に敷くのならばおすすめの石種です。
京都のお寺のような枯山水式の庭を目指すのであれば、砂の敷き方はとても重要です。
元来枯山水とは、水などを使わず砂と石のみで様々な風景や仏教世界、宇宙観を表現する庭であり、その風景とは山の峰であったり大海や川のせせらぎであったりします。
それらを表現するため、山の部分は石を盛り上げたり海や川の部分には砂紋と呼ばれる砂の模様で水の流れを描いている訳です。
砂紋は雨風等で崩れてしまい、その度に直す必要があるので、広い範囲にこれを描いてしまうと維持に大変な手間がかかります。実際、有名なお寺の石庭では毎朝熊手などを使い数人掛かりで描き直しています。個人宅で楽しむものであればこうした模様を描くのは狭い範囲にとどめておく事をおすすめします。
また、敷き砂の美しさは枯山水にのみ現れる訳ではありません。白系の砂を敷けばそれだけで庭全体が明るい雰囲気になりますし、園路やアプローチに飛石などと一緒に敷く事で風景を締めることができます。
こうした敷き砂の場合維持費用はあまりかからず最初の工事費のみで済ませる事ができるので家計にも優しく、コストパフォーマンスが大きいお庭の表現方法といえます。
ここまで敷き砂についてざっとご紹介してきました。
日本の伝統的な石庭は美しく、いつ見ても心が洗われます。我々日本人に脈々と受け継がれてきた心がそう感じさせるのでしょうか。最近でも個人宅で石庭を採用する方は決して少なくありません。
また、こうした伝統にとらわれすぎることなく自分なりの敷き砂の使い方を探るのも面白いですね。
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