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ブロック塀は、定番の塀です。人気の理由は、費用が安く使いやすいことでしょう。しかし一方で「ブロック塀の安全性が気になる」という人も多いのではないでしょうか。
今回は、ブロック塀の基礎知識とメリットとデメリット、そして気になる費用から補助金を受ける条件まで徹底解説します。
ブロック塀には大きく分けて3つの種類があります。
いわゆるグレーの昔ながらのブロック塀です。コンクリートブロック塀は、建築用の空洞ブロックを使い、鉄筋で補強します。「ブロック塀の安全性が気になる」という人は、鉄筋が正しく配筋されず、災害時に倒壊した例が思い出されているのではないでしょうか。しかし、法規を守り正しく施工されたブロック塀は構造的にとても安定しています。
ただし、コンクリートブロック塀はコンクリートの素材があらわになっています。ブロック塀の中では一番安い費用に抑えることはできますが、家との調和や景観との調和を考えると美しいとは言えないでしょう。
コンクリートブロック塀の美観を改善したものが化粧ブロック塀です。現場で仕上げる左官仕上げの塀よりも工期が短くできることが特徴です。ただし、建築用の空洞ブロックよりも費用は高くなります。またタイルのように目地が出ます。
化粧ブロックは、色や質感や形にたくさんの種類があり、和風にも洋風にも対応できるブロック塀です。
左官仕上げブロック塀は、コンクリートブロック塀を土台の壁として、左官で下塗りをし、さらに吹付けをした塀です。コンクリートブロック塀や化粧ブロック塀のように目地が出ないことが最大の特徴です。費用は現場での仕上げ作業がある割に安く、コスパのいい塀といえるでしょう。
ただ、最近の家の外壁には工期が短いサイディングが使われるようになりました。養生が必要な吹付け作業は工期が長くなる一面もあります。
ここからは、ブロック塀のメリットとデメリットをお話しします。どちらも知っておくことで、より適した塀を選ぶことができるでしょう。
ブロック塀最大のメリットは、プライバシーが守れることです。ブロック塀には透過性が全くないため、視界をシャットアウトすることができます。
プライバシーを守るためには、人の目の高さである1.5mが必要と言われています。建築基準法では、コンクリートブロック塀の最大施工の高さは2.2m以下と定められているため、目隠しとしての高さも確保することができます。
ブロック塀の耐久年数は30年ともいわれています。木材のように腐ったり、スチールのように錆びたりする心配もありません。正しい施工がされているブロック塀ならば、簡単なメンテナンスをするだけで長く使うことができます。
ブロック塀に使われるブロックは、大量生産ができる素材です。そのため、単価が安くなります。また、ブロック積み作業は、大きな重機を使わず比較的小回りがきく作業です。使い勝手がいいことも大きなメリットです。
ブロック塀は視線だけでなく風や光も遮断します。とくに防犯性を高めるために高さを出した場合は、風通しと日当たりのデメリットが大きくなる可能性があります。ただ、風が強い地域では、風よけとしてブロック塀が使われることもあります。 風通しと日当たりのデメリットを解消するためには、部分的に透かしブロックやフェンスを使う方法があります。透かしブロックとは、スクリーンブロックとも呼ばれています。
参考URL「北陸エクステリア スクリーンブロック」:https://hokuriku-ex.co.jp/?catid=92&itemid=1335
無機的なブロック塀のアクセントにもなり、適度に光と風を通します。ただし、透かしブロックやスクリーンブロックを組み合わせる場合は、鉄筋の連続を妨げる可能性もあります。取り入れるときには、耐久性に影響を与えないデザイン計画が必要です。
一定の高さを超えたブロック塀は圧迫感があります。圧迫感を解消するためには、塀をブロック積みだけで構成するのではなく、ブロック塀にフェンスを組み合わせる方法があります。また、ブロック塀にスリット(隙間)をつくることで抜け感を出すこともできます。
参考URL「庭工房 スリット入りブロック塀例」:https://www.niwakobo.jp/works/w_style/w_natural/kyoukaiburokkubei.html
ブロック塀のメリットは、使い勝手のよさですが「簡単に使えてしまうこと」がデメリットになることもあります。大きな地震が起きたとき、倒壊したブロック塀をニュース映像で見たことはありますか。あれらのブロック塀倒壊は、安易な施工が原因です。ブロック塀は、正しい施工が必須条件です。
ブロック塀の正しい施工は「基礎工事」「配筋」「控え壁」など基本的な事項が建築基準法に明記されています。ブロック塀を安全に施工し長く使うためには、正しい施工ができる業者を選ぶ必要があります。
ブロック塀設置には、ブロック材の費用だけでなくさまざまな費用が必要です。ここからは、設置までに必要な費用を細かく説明します。
掘削工事とは、ブロック塀を設置する場所を掘り、基礎をつくるための下準備です。掘る深さは設置する塀の高さによって変わります。土を掘る作業のため、掘る作業費用と掘った土を移動処分する費用がかかります。
費用は面積によって変動します。一般的な戸建ての場合は3万円ほどかかり、残土処理に別途費用がプラスされることもあります。
掘削をしたら砕石を敷いて転圧をします。転圧は塀が完成すると見えなくなる作業ですが、ブロック塀を安定させるための大切な工程です。コンクリート基礎工事は、掘削した基礎部分から塀の予定高さまで縦筋を組み、コンクリートの基礎を打つ作業です。
基礎工事費用も面積によって変動しますが、おおむね1㎡あたり2万円程度です。
縦筋の間にブロック材を積み上げる作業がブロック積みです。ブロック積み費用は、1㎡あたり1万円から15,000円が一般的ですが、人手不足の影響から高騰しつつあります。
もしも、古いブロック塀があり撤去する必要がある場合は、既存構造物撤去工事費用がかかります。1㎡あたり1万円程度です。
ブロック塀設置までの費用総額は、選ぶブロックや面積によって変動します。例えば、戸建て(130㎡の土地)の周囲すべて(約46m)を囲うとなれば基礎工事費用も含めて80~150万円かかります。家の周囲すべてを塀で囲う可能性は低いですが、予算は多めにとっておくほうが選べる範囲は広くなります。
「うちのブロック塀を修理したいけど費用が心配」という人もいます。実は、倒壊のリスクがあるブロック塀の修理には自治体から補助金が出る可能性があります。 補助金の対象になるブロック塀には、いくつかの条件があります。1つ目は「道路に面していて通学路や避難路に面していること」です。2つ目は「高さが高かったり薄かったりして災害時に倒壊するリスクがある」です。3つ目は「ひび割れや傾きがある」です。4つ目は「築30年以上」です。5つ目は「鉄筋が通っていない」「コンクリート基礎工事がされていない」です。自治体によって条件や対象の範囲が違うため、検討するときには自治体に確認をしてください。
ブロック塀は、手軽でコスパのいい塀ではありますが、正しい施工が必須条件です。とくに敷地外との境界線にもなるブロック塀は万が一倒壊したときには大きな被害に繋がります。災害が起きる前にブロック塀の見直しと正しい施工を検討してみてはいかがでしょうか。
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