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フェンスの値段相場を徹底解説｜種類別の費用と選び方のポイント
「敷地を区切りたい」「プライバシーを確保したい」「防犯面を強化したい」――そんなご要望から、フェンスの設置を検討される方が増えています。ただし一口にフェンスと言っても、素材やデザイン、施工の仕方によって値段が大きく異なるのが実情です。本記事では、フェンスにかかる主な費用相場や注意点、失敗しない選び方などを詳しく解説します。ぜひ参考にして、理想の外構づくりを進めてください。
1フェンスの種類と特徴
①素材別のフェンス
フェンスを選ぶうえで大きく異なるのが、素材の特徴です。主な素材としては以下のようなものがあります。
- 木製：自然な風合いが魅力で、ナチュラルな雰囲気を演出
- アルミ：軽量で錆びにくく、メンテナンス負担を抑えられる
- スチール：強度が高く、防犯性や耐久性に優れるが錆対策が必要
- 樹脂：樹脂木など、木の質感を再現しつつメンテナンスは木より簡単
それぞれにメリット・デメリットがあるため、費用だけでなく、デザインや維持管理のしやすさもあわせて検討すると良いでしょう。
②デザイン性と機能性
フェンスは、外からの視線を遮る「目隠し効果」や「防犯性の向上」を目的とするケースが多いです。また、境界線を明確にすることで、トラブル防止にも役立ちます。
一方で、おしゃれな意匠を重視した「デザインフェンス」や、風通しを考えた「ルーバーフェンス」など、多様なスタイルが展開されています。周囲の景観や建物のテイストとの調和を考えることも大切です。
2フェンス値段の相場を比較
①主な費用内訳と目安
フェンスを設置する際の費用は、大きく分けて以下の項目に分類されます。
| 費用項目 | 目安価格 | 概要 |
|---|---|---|
| 本体費用 | 3千～2万円/ｍ | 素材やデザインにより大きく変動 |
| 基礎・柱の施工費 | 1万～5万円/箇所 | 地面の掘削やコンクリート ブロック積みなど |
| 組立・設置工賃 | 2千～5千円/ｍ | 職人の施工費用 数量や現場状況で変動 |
| オプション費用 | 0円～数万円 | 門扉・照明・塗装などの追加 装飾や機能 |
たとえば、アルミフェンスを10mほど設置する場合、本体費用と施工費を合わせて5万～15万円程度が目安になります。デザイン性の高い製品や大型のフェンスを選ぶと、20万円を超えることもあります。
②施工費に影響する要因
フェンス施工の費用に影響する主な要因は次のとおりです。
- 地盤の状態（硬い地盤や傾斜地は施工が難しく費用アップ）
- 既存ブロック塀や植栽の撤去費用
- 設置場所への重機搬入が可能かどうか
- デザインや高さに応じた材料の量と加工の手間
同じ長さのフェンスであっても、現場の状況によって施工費が大きく変動する点に注意が必要です。
3材質・デザイン別の価格目安
①木製フェンス
自然な風合いが魅力の木製フェンスは、1ｍあたり3,000～8,000円程度が目安とされます。ただし、防腐処理や定期的な塗装など、メンテナンスにかかる手間と費用を考慮しておきましょう。
また、耐久性の高いハードウッド（ウリン・イペなど）を使う場合、材料費がさらに上がるケースもあります。
②アルミフェンス
錆びにくく、軽量で取り扱いがしやすいアルミ製フェンスは、人気の高い素材です。
シンプルな形状であれば、1ｍあたり5,000～10,000円程度から選べますが、意匠性や強度が高い高級ラインになると、1ｍあたり2万円以上になることも。
長期間にわたりメンテナンスフリーで使えるため、トータルコストで見るとお得な場合があります。
③スチール・メッシュフェンス
スチール製のメッシュフェンスは、防犯性や通気性が高く、1ｍあたり3,000～8,000円程度が標準的です。
錆びやすいという難点があるものの、亜鉛メッキや塗装をしっかり施している製品を選べば、一定の耐久性が期待できます。防犯カメラやセンサーライトとの組み合わせでさらに安心度を高めることも可能です。
4費用を抑えるためのポイント
①複数社相見積もりの重要性
フェンス設置工事の値段は、業者によって大きく異なることがあります。同じ商品であっても、仕入れルートや施工方法によって総額が数万円変わることも珍しくありません。
そのため、複数社から相見積もりを取って比較検討するのが重要です。工事の内容や費用項目の内訳をしっかり確認し、納得のいく価格とサービスを提供してくれる業者を選びましょう。
②DIYとプロ施工の比較
市販のフェンスパネルを購入してDIYで設置する方法もありますが、柱の固定や地盤の処理を怠ると、強風などで倒壊するリスクがあります。
DIYによって材料費は安く抑えられる一方で、仕上がりや安全性に不安が残る場合も。特に高いフェンスや境界線の問題がある場合は、プロの施工を依頼するほうが安心と言えるでしょう。
5フェンス施工の流れ
①一般的な工事のステップ
フェンス設置工事は、下記のような流れで進行します。
- 現地調査・打ち合わせ
- 資材の準備・搬入
- 基礎（柱用の穴掘り・コンクリート打設）
- 柱の固定・フェンス本体の取り付け
- 仕上げ・最終確認
一般的な長さのフェンスなら、数日～1週間程度で工事は完了します。ただし、地盤改良や既存構造物の撤去などがある場合は、さらに日数がかかることもあります。
②施工期間と注意事項
天候（大雨や強風など）や地盤状況によっては工期が延びる場合があります。特にコンクリート打設が必要な際は、一定の乾燥期間が必要となる点に留意しましょう。
また、隣地との境界線上に設置する場合は、事前に境界を明確にし、隣家とのトラブルを防ぐための配慮も欠かせません。
6よくある質問
- Q1. フェンスの高さに規制はありますか？
- A1. 地域によっては条例で高さやデザインに規定がある場合があります。また、景観地区や防火地域などでは制限が厳しいケースも。施工前に自治体の規定を確認しておくと安心です。
- Q2. 目隠しフェンスにしたい場合、どんな素材がおすすめですか？
- A2. 完全に視線を遮りたいなら、アルミの横ルーバーや樹脂製の板張りタイプがおすすめです。通気性も確保したい場合は、ルーバーフェンスで隙間を調整できる製品が便利です。
- Q3. DIYでフェンスを設置する場合に気をつける点は？
- A3. 基礎や柱の固定が不十分だと、強風や地震で倒れるリスクがあります。また、正確な測量や境界線の認識を怠ると、隣地トラブルの原因にもなるため注意しましょう。大掛かりな工事が必要な場合はプロへの依頼が安心です。
- Q4. 古いブロック塀を撤去してフェンスにしたいのですが、費用はどのくらいかかりますか？
- A4. ブロック塀の撤去費用は、1mあたり数千円～1万円程度が一般的です。塀の厚みや鉄筋の有無、処分費用の有無などで変わります。撤去後にフェンスを設置する際は、基礎や柱用のコンクリート工事も必要になる場合がありますので、相見積もりで総額を比較検討するとよいでしょう。
