外構コンクリート工事のすべて 費用相場・メリットデメリット・業者選びのポイントまで徹底解説

１外構をコンクリートにする目的と基本知識

「駐車場を土間コンクリートにして車の汚れを防ぎたい」「庭の草むしりが負担だからコンクリートに舗装したい」など、コンクリート外構には実用性とデザイン性の両面で大きな魅力があります。

• 実用性：車の乗り入れやメンテナンスがしやすい
• デザイン性：シンプルでモダンな仕上がりにできる
• 耐久性：適切に施工すれば50年以上もつことも多い

ただし、一度コンクリートを敷くとやり直しや撤去が高額になりがちなので、慎重に検討しましょう。

２外構コンクリート工事の費用相場

2-1. 駐車場2台分のコンクリート費用目安

• 1台分の駐車スペース（約18㎡）
25万～40万円
• 2台分の駐車スペース（約35～36㎡）
46万～70万円前後

これは土の掘削・残土処分・砕石敷き・コンクリート打設・重機回送費などを含む目安です。カーポート追加や枕木撤去などがある場合はプラス費用がかかります。

2-2. 庭やアプローチをコンクリートにする費用

• 庭を全面コンクリート化（約20～30㎡）
30万～50万円
• アプローチ部分（数㎡程度）
10万～20万円

単価の目安は1㎡あたり1万～1.5万円前後が相場ですが、施工範囲が狭いと重機代などの固定費が割高になるケースがあります。

2-3. カーポート併設の場合の追加費用

• カーポート1台用：25～40万円
• カーポート2台用：40～80万円

コンクリート打設と同時にカーポートを設置する場合は、コンクリートを一部残して柱を立てる施工が必要です。
後からカーポートを付ける場合、コンクリートのはつり工事（1～2万円程度）が追加になります。

３コンクリートのメリット・デメリット

3-1. メリット3つ

1. 汚れにくくメンテナンスが楽
・雨でぬかるむ心配がなく、砂利の飛び散りも防げる
・雑草が生えにくく、お掃除も水洗いでOK
2. 車が汚れにくい
・土埃やぬかるみがないため、タイヤや車体が泥で汚れにくい
3. 耐久性が高い
・適切な厚みと施工で50年以上もつ例もあり、長期的なコストメリットが大きい

3-2. デメリット3つ

1. 初期費用が高め
・材料費だけでなく、重機代や残土処分費などがかかる
2. クラック（ひび割れ）が発生しやすい
・コンクリートは乾燥収縮などでひび割れを起こすことがある
・ワイヤーメッシュや目地を入れて対策は可能
3. 撤去・リフォームが大変
・一度敷いたコンクリートを取り除くには解体工事が必要で、高額になりやすい

４よくある施工パターン別の費用例

4-1. 砂利からコンクリートへリフォーム

砂利を敷いていた場所をコンクリート舗装にする場合は、鋤取り（すきとり）作業が少なく、費用は約70万円前後（36㎡程度）となるのが一般的です。

4-2. 土からコンクリートへリフォーム

4-3. 部分的にコンクリートを使う方法

「予算を抑えたい」「全部コンクリートは殺風景」という方には、タイヤが乗る部分だけコンクリートを敷き、他は砂利・芝生にするパターンもおすすめ。

• 全面を打設するより3～5割安くなる場合も
• 見た目にアクセントを付けられる

５コンクリート工事の注意点・失敗を防ぐコツ

5-1. コンクリートの仕上がりはやり直しが効かない

コンクリートは、一度硬化したらやり直しがほぼ不可能です。打設後に「思っていた色味と違う…」「傾斜がおかしい」と気づいても、再施工には大きな撤去費用がかかります。

• 事前に業者と打合せをしっかり行い、施工イメージを共有
• 信頼できる職人のいる業者に依頼するのが重要

5-2. 施工後の養生期間に要注意

• 人が歩く場合：2～3日空ければOK
• 車を乗り入れる：1週間～10日程度、可能なら2週間程度空けるのが理想
• 完全に固まるまでは約1か月かかることもあり、早期の重量物進入は避ける

養生期間中は車を別の場所に停める必要があるため、コインパーキングや月極を用意しておきましょう。

5-3. ひび割れ（クラック）対策を理解しておく

コンクリートは乾燥や温度変化による微細なひび割れ（クラック）は避けられない部分があります。

• ワイヤーメッシュや伸縮目地を入れて大きな割れを防ぐ
• 髪の毛のような細いクラックなら強度に大きな問題はない

６DIYと業者依頼はどちらが良い？

DIYは重労働＆仕上がりリスクが高い

• コンクリートを大量に混ぜる作業は膨大な手間と時間がかかる
• ムラや時間差で乾燥してしまうとひび割れや段差が生じやすい
• 撤去の際にプロに頼むよりも費用がかさむ場合も

2台分などの広範囲施工はかなり難易度が高いため、長期的な信頼性を求めるなら業者依頼がおすすめです。

７外構業者を選ぶ際のポイント

1. コンクリート施工に慣れているかを確認
・「左官作業が得意な業者」「外構専門業者」など、施工実績をチェック
2. 複数社の見積もりを比較
・1社だけだと価格や内容の相場がわからない
・数万円～数十万円差が出ることもあるため、相見積もりは必須
3. 自社施工かどうか
・下請けに丸投げする業者だと中間マージンが上乗せされ、施主と施工担当者のコミュニケーションもとりづらい
4. アフターサポートの有無
・施工後にひび割れが急激に拡大した場合などの対応を確認

８まとめ：コンクリート外構で快適＆長持ちを目指そう

• 駐車場2台分で約46～70万円前後が目安
• 耐久性とメンテナンス性に優れ、車や庭が汚れにくく快適
• 一方で、初期費用の高さや撤去の大変さといったデメリットも
• 見積もり比較＆信頼できる業者選びが工事成功のカギ

コンクリート外構は、お手入れのしやすさや長期耐久性の面で非常に優秀です。とはいえ費用が高くなりがちなので、複数の外構業者から見積もりを取り、施工内容・価格・実績を比較することが大切。
また、計画前に「将来ガーデニングを楽しみたい」「カーポートを付けたい」などの要望を整理し、コンクリートの面積をどこまで広げるかをしっかり検討しておきましょう。

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